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歯周病は治るのか?

歯周病は治るのか?

「歯周病が治る」という意味を「歯周病になる前の状態に戻る」という意味だとすれば、「歯周病が治る」というのは難しいです。

しかし、「病的状態ではない状態に戻す」ことは、できます。
どういうことでしょうか?

歯周病とは?

まず、歯周病とはどういう病気でしょうか?

歯周病のイラスト

細菌が歯と歯肉のすき間から侵入し増殖することで、生体の防御反応として歯肉の発赤、熱感、腫脹、疼痛などの炎症が起こります。
これを歯肉炎といいます。

炎症が歯肉を越えて広がり、歯を支える骨を破壊するようになると、歯周炎といいます。
歯肉炎と歯周炎を合わせて、歯周病といいます。

細菌のバランスの問題

ですから、歯周病の原因は、細菌です。

人の体には多くの種類の細菌がいて、お口の中も、その環境にあわせて多くの細菌が生きており、普段は平穏にバランスを保っています。

ところが、お口の中が不潔になると、細菌が一定数以上に増殖し、歯周病が進行します。

お口の中が清潔になれば、細菌が少なくなり、歯周病は進行しません。

生体防御反応の結果

細菌が体内に侵入し、増殖することを、細菌感染というので、歯周病は「細菌感染と生体防御反応の結果」いえます。

お口の中を清潔にすることで、細菌感染を治すことはできますが、生体防御反応の結果として破壊された骨は、もとの状態に戻すことは難しいのです。

これが冒頭で、歯周病は治るといえますが、もとの健康な状態に戻るのは難しいといった理由です。

歯周病治療とは?

歯周病治療は、細菌の数を少なくし、その状態を維持していくことをサポートする治療です。

歯周病治療の2つの柱

歯周病治療には、下記の2つの柱があります。
1)セルフケア
2)プロフェッショナルケア

1)セルフケア(患者様ご自身での口腔ケア)

患者様ご自身での「毎日の口腔ケア」で、お口の中を清潔に保つことが最も重要です。
「毎日の口腔ケア」のコツは
①鏡を見て磨くこと
②磨く順番を決めること
③歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使うことです。

2)プロフェッショナルケア

セルフケアには限界があります。
セルフケアでは取りきれず残ってしまった汚れ(=細菌)は、唾液の作用で石のように硬い歯石になります。
歯石は汚れがつきやすく、歯肉の中までどんどんと歯石がついていきます。
歯石は細菌の温床になりやすく、歯周病につながります。
歯石は、硬いので歯ブラシやフロスや歯間ブラシでは取れませんから、プロフェッショナルケアで、歯科医院で定期的に歯石を除去する必要があります。

三鷹通りセントラル歯科の歯周病治療

セントラル歯科では、プロフェッショナルケアとして、歯周病の重症度に応じて、下記のような治療法が提案できます。

  • スケーリング
  • SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
  • 歯周外科
  • 再生療法
  • 歯周補綴

お気軽にお問合せください。

記事監修
院長 宮嶋 大輔

新潟大学卒
東京医科歯科大学大学院卒業
歯学博士、口腔外科認定医、インフェクションコントロールドクター。

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