よくあるご質問

Q & A

よくあるご質問

感染性心内膜炎について

感染性心内膜炎(IE)の予防はどうしているか?
人工弁置換術患者などの「高度リスク患者」に対して、抜歯などの菌血症を誘発する処置の1時間前に、アモキシシリン2gを予防投与しています。
感染性心内膜炎の予防のために毎回抗菌薬を飲むことには、何かリスクがありますか?

いくつか考慮すべきリスクがあります。

  • 薬剤アレルギーのリスク:
    極めて稀ではありますが、特にペニシリン系薬剤に対してアレルギー反応(発疹、呼吸困難など)を起こす可能性が挙げられます。アレルギー反応は、感染性心内膜炎を発症するリスクよりも高い頻度で起こる可能性がある、という見方もあります。
  • 腸内細菌叢(さいきんそう)の変化による下痢:
    抗菌薬は、病気の原因となる菌だけでなく、腸内にいるいろいろな菌に影響を与えることがあります。これにより、腸内細菌のバランスが崩れて下痢を引き起こすことがあります。
  • 薬剤耐性菌の出現:
    抗菌薬を繰り返し使用することで、薬剤が効きにくい「耐性菌」が出現するリスクは一般的に存在します。感染性心内膜炎の予防で用いられる抗菌薬は、通常、単回投与であり、またペニシリン系の薬剤は比較的狭い範囲の菌に作用するため、このリスクは限定的であるという見解もあります。感染性心内膜炎の予防における抗菌薬の使用については、医科と連携し、患者さんの状況や基礎疾患、アレルギー歴などを総合的に考慮し、判断します。何かご不安なことがございましたら、お気軽にご質問ください。

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親知らずの抜歯について

親知らずとは?
親知らずは、前歯から奥歯に向かって数えて、8番目の歯です。

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抜歯したほうがいい?
親知らずの一部は見えるけど、一部は歯肉に覆われたままの「半埋伏歯」の場合、抜歯が必要なことが多いです。
半埋伏歯では、親知らずの周囲の歯肉が腫れて痛くなったり、親知らずの手前の歯が虫歯になったりすることが多いからです。

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抜歯は痛いですか?
十分に麻酔が効いた状態で、抜歯の処置をはじめます。全身麻酔ではなく、局所麻酔で抜歯をしますので、突発的な痛みは感じさせてしまうかもしれませんが、痛いまま抜歯の処置を進めることはありません。
当院では、抜歯する前から鎮痛薬を内服していただき、痛みの程度を最小限にする「先制鎮痛」という手法を用いて、抜歯に関する痛みを最小限にするように、最大限の配慮を行なっています。抜歯後は、3日分の鎮痛薬を処方し、ほとんどの患者さんに、十分な鎮痛効果がみられています。
抜歯後は腫れますか?
親知らずの生えている向きや、形態にもよりますが、お口に大きめの「あめ玉」をいれているくらい頬部が腫れることがあります。
1~2日ほどが腫れのピークで、1週間ほどで人目には分からないくらいに腫れはひいてきます。
抜歯にかかる時間は?
数分から30分程度です。
抜歯にかかる費用は?
1)骨にしっかり埋まっている親知らずの抜歯は、保険診療で3割負担の場合、窓口負担として約3,000円です。
2)親知らずの一部が歯肉に埋まっている親知らずの抜歯は、約1,500円です。
これに、初診料あるいは再診料、X線画像検査などの検査料、薬の処方料などが加わり、窓口負担は合計で約8,000円~1万円です。

歯の移植について

保険の範囲内でできますか?
条件を満たせば保険の範囲内で「歯の移植」はできます。
※保険改定により条件が変更になる可能性あり
移植した歯は、どのくらい長持ちしますか?
報告によれば、移植した歯の5年生存率は約80%、10年生存率は約70%程度と考えられます(Schwartz 1985、伊藤 2012)。
費用はどのくらいかかりますか?
再診料、親知らずの抜歯、移植、固定、薬など合わせて、保険適用の3割負担の場合で、「歯の移植」治療そのものは、約1万円です。
その後、ほとんどの場合、通法の「根の治療」と「被せ物の治療」が必要になります。
期間はどのくらいかかりますか?
「歯の移植」から「被せ物」が入るまでで、3か月程度のことが多いです。
「歯の移植」から数週後に「根の治療」を開始します。数回の「根の治療」の後に、「被せ物の治療」をします。

良性腫瘍について

良性腫瘍(繊維腫など)を切除できますか?
部位や大きさによりますが、良性腫瘍(繊維種を含む)であれば、当院で切除できます。
どのくらい時間がかかりますか?
手術時間は30分程度です。必要に応じて術前に抗菌薬を服薬していただくことがあります。
費用はどのくらいかかりますか?
切除生検と病理診断と合わせて保険適用3割の方で約12,000円程度です。

電動歯ブラシについて

電動歯ブラシと、手で磨くのと、どちらがいいか?
電動歯ブラシは、手用歯ブラシよりも、歯垢と歯肉炎を減らすという報告があります。

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妊娠中の通院について

妊娠中に歯医者に行ってもいいですか?

妊娠中の歯科治療は、母体および胎児の健康を守るために慎重に行う必要があります。ただし、基本的な歯科治療(虫歯治療や歯石除去など)は妊娠中でも安全に行えることが多く、むしろ口腔内の健康を保つことは妊婦さんにとって非常に大切です。

以下の理由などにより、妊娠中の口腔ケアが推奨されています。

  • ホルモンバランスの変化により、歯肉炎や歯周病のリスクが高まること
  • 歯周病は早産や低体重児出産のリスク要因ともされていること
  • つわりなどで口腔ケアが疎かになりがちなこと

主な歯科治療内容と妊娠中の可否

主な治療内容 妊娠中の可否 補足
定期検診・クリーニング 安定期の受診が良いとされています。
特に悪阻や体調の変化で日々のケアが疎かになりやすいので、歯科の受診が推奨されています。
虫歯治療 安定期に治療を行うのが推奨されていますが、痛みがあれば我慢せず相談しましょう。
抜歯 緊急時のみにとどめ、必要であれば産科医と連携して行いましょう。
ホワイトニング 避けるべきとされています。
どのぐらいの時期に行くのがいいですか?

悪阻が和らいで、安定期に入ってからの時期が推奨されています。
この時期に、武蔵野市在住の方は、武蔵野市妊産婦健診の受診をおすすめいたします。

妊娠の時期別の治療の目安

妊娠時期 治療の可否 補足
妊娠初期(1~12週) 流産リスクが高い時期。
緊急性の高い治療以外は避けるべきとされています。
妊娠中期(13~27週) 安定期とされる時期。
歯科健診や通常の治療にも適しています。
妊娠後期(28週~) お腹が大きくなり仰臥位がつらい時期。
簡単な処置のみが良いとされています。

ご自身の体調や妊娠経過によって異なる場合もあるため、産婦人科医と相談したうえで歯科を受診するのが安心です。必要であれば、歯科医に提出する「妊婦の診療情報提供書」を産婦人科でもらえることもあります。

また、武蔵野市在住の方は、武蔵野市妊産婦健診の受診をおすすめいたします。

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妊娠中にレントゲンを撮影しても良いですか?

妊娠中でも歯科のレントゲン撮影は原則として可能です。必要があれば撮影すべきとされており、次のような理由から胎児への影響は非常に少ないと考えられています。

  • 放射線量が非常に少ないこと。歯科用レントゲン(パノラマやデンタル)の被爆線量はごくわずかです。
  • 安全な防護エプロンを使用していること。レントゲン撮影時には標準的な対応として防護エプロンを着用いただいています。

歯の根の病気、親知らずの位置確認、歯周病の進行度などはレントゲンがないと正確に診断できないことも多いです。必要な治療を遅らせてしまうほうが、結果的に母体や胎児に負担となる可能性もあります。

妊娠中でも、歯科レントゲンは 医師の判断のもと、安全に撮影が可能です。安心して受診し、遠慮せず妊娠していることを歯科医師に伝えてください。

麻酔や薬の使用は大丈夫でしょうか?

妊娠中であることを歯科医に必ずお伝えください。
妊娠中でも使用可能な麻酔薬、処方薬にてご対応致します。

また、以下の情報もあればお伝えください。

  • 妊娠週数
  • 妊娠の経過(ハイリスク妊娠かどうか)
  • 服用中の薬
  • アレルギー
  • 産婦人科の連絡先

ホワイトニングについて

授乳中にホワイトニングをしても乳児に影響はありませんか?
現時点では、授乳中のホワイトニングは推奨されていません。 ホワイトニングに使用される薬剤(主に過酸化水素や過酸化尿素)が、ごく微量ながら母乳に移行し、乳児に影響を与える可能性が完全に否定できないためです。乳児への安全性が十分に確立されていないことから、多くの製品メーカーも授乳中の使用を控えるよう注意喚起しています。
授乳中に歯の黄ばみが気になる場合、どうすれば良いですか?
授乳中でも安心して行える方法として、歯科医院でのクリーニング(PMTC)をおすすめします。これは、歯の表面に付着したコーヒーや紅茶、タバコのヤニなどの着色汚れを専門的に除去する処置で、歯本来の白さを取り戻すことができます。薬剤を使わないため、乳児への影響を心配する必要はありません。
いつからホワイトニングはできますか?
乳児への影響を考慮すると、卒乳後にホワイトニングを行うのが最も安心です。卒乳後であれば、安心してホワイトニング治療を受けることができますので、それまでは歯科医院でのクリーニングやセルフケアで対応することをおすすめします。

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